日数加算と一包化加算はいずれ調剤報酬から削られます!対策は患者数を増やす以外にありません。

2019年1月21日

日数加算や一包化加算はいずれなくなる日がやってくる?!

「まさかそんなことあるわけ・・・」

「患者の一包化の薬は薬剤師の手でまいて作っているからその技術料がなくなると困る」

などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

みなさんは以下の機械が世の中の調剤薬局に導入されているのをご存知でしょうか?

・PTP全自動払出機 Tiara(ティアラ)

 

これは、PTP1錠単位までの正確性を持った全自動払出機です。

処方内容や薬剤の確認作業に時間がかかる調剤業務と、それに伴うヒューマンエラー。こういった現場の悩みや、思うように時間が使えない状況を解決することができます。

2本のアームで行う薬剤のピッキングによる時間短縮、1 錠単位レベルの正確な払い出しによるミスの低減等で、調剤室内の業務効率を大幅に改善が可能です。

特徴として、内蔵された2つのアームで効率的に作業を行い、端数処理も含めた 5 人分の払い出しが約3分でスピード完了。内蔵された2 つのアームがそれぞれ独自に薬剤をピックアップ。1本目の処理中に、もう1本のアームが次の薬剤のピックアップに動くので払い出し時間を短縮できます。

なお、時間を取られる薬剤の端数管理も自動で行います。最新のセンシング技術を採用し、薬剤を傷つけることなく1錠ごとにシートをカット。端数が出てもストックし、次に端数が発生する際に無駄なく処理します。全自動による1錠単位の正確な払い出しで、数量を間違えたり、薬剤を取り違えたりする心配がありません。

 

払い出した薬剤一覧を、内蔵プリンターで印字します。年月日・時間・診療科名のほか、用法・半錠対象等の調剤指示も記載され、次の工程をサポートします。また、ティアラ内部の在庫不足の薬剤の数量は、白黒反転印字で知らせます。

ピッキング業務の負担減少と自動化によるスムーズな払い出しで、処方箋が集中する時間帯でも混雑を解消できます。さらに、期間を指定して検索をかけるとどの薬剤がどの程度払い出されたかなども調べることができるので在庫管理などの手間も軽減することができます。

また、薬局内のヒヤリ・ハット事例の約 85%が調剤業務中に関する事故といわれており、その中でも、数量間違いや薬剤の取り違えが多くを占めます。その結果、確認作業に神経を使い、時間を取られている状況です。

しかしティアラなら、自動で正確に薬剤を取り出すので、監査業務にすぐに移行でき、かつ「間違えているかもしれない」という薬剤師が抱える不安も解消し、現場に精神的な余裕を生み出すことができます。

導入前の処方分析で効果的な薬剤の選出とカセットの配置を提案し、稼働時のピッキング作業効率を高めます。また導入後も、薬剤の消費量や稼働状況等を検証してより使いやすい環境を提案してもらえるため、どんな種類をセットすればよいかわからないという不安にもサポートしてくれます。

くわしくは別記事「Tiara(PTPシート全自動薬剤払出機)を導入するとピッキングの手間が半分以下に!?」を参照

・全自動錠剤分包機 Eser(イーサー)

これは薬剤を自動で一包化し、全自動で払い出す機械です。

効率的で精度の高い一包化を、業界最速のハイスピード(1分間に65包)で行なうことができます。さらに薬剤の跳ねや割れを最小限にさえる機能も兼ね備えています。

使用頻度の高い薬剤は、複数カセッターでの運用も可能。取っ手部分には錠剤サンプルの収納スペースを設けています。また、本体の錠剤投入口に、コンタミを防ぐシャッター機構も備えています。

なお1種類の薬剤につき、3カセッターまで登録が可能です。使用頻度が高く大量に使う薬剤でも、頻繁に充填をすることなく運用することができます。

分包紙には、患者名や用法、日付けなどはもちろんのこと、設定次第では曜日、薬品名、病院名、病室番号、QRコードなど様々な情報を印字することができます。

さらにレセコンと連動させれば一包化の入力の手間は一切ありませんので、パネルの操作をやるだけ。薬剤の手撒き指示やエラー表示もわかりやすく表示されるため、作業の間違いも少なくなります。

くわしくは別記事「薬剤師の人件費より安いのに!薬剤師2人分の働きをするEser(錠剤全自動分包機)!?」を参照

今ご紹介した機械は、以前は導入されている薬局はほとんどなかったようですが、近年は様々な薬局で導入されているようです。ちなみに、PTP全自動払出機 Tiaraですが、私の住んでいる田舎の薬局にすら導入している薬局がありますので、あなたの住んでいる地域の薬局にもすでに導入されているかもしれません。

さらに驚くべき点は、機械を導入した際のリース代は薬剤師の人件費よりも安いということです。

こういったピッキングや一包化などの作業を上記で紹介した機械がすべて自動で行うならば、国ははたして日数加算や一包化加算が必要だと思うでしょうか?

医療費削減にやっきになっている国がこのことを放っておくわけがないと思うのはわたしだけではないはずです。

今後はこのような想定をしながらどう生き残るかを考えていかなければならない時代がやってきます。そうなってしまったときのために、今のうちに準備をしておきましょう。

 


【重要】

調剤薬局の収益=患者数×調剤報酬+薬価差益です。この内、調剤報酬と薬価差益は今後も一方的なルール変更が繰り返されますから、コントロールができません。一方で、患者数は経営努力次第で増えることもあれば減ることもあります。2019年、そんな経営者の力量が試される時代がやってきました

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