PTP除包機で業務効率化!一包化の時間短縮と在庫の簡略ができない調剤薬局は生き残れません!
一包化というと、どうしてもシートをバラすのが面倒でバラ包装の薬を使いたくなります。
でも、それでは棚卸しにひどく手間がかかります。特に、今後は薬価改定が毎年になりますから在庫管理がなおのこと重要になります。
その都度、薬の価格が逆ザヤになりますから、一錠たりとも無駄にできません。つまり、在庫管理という点から考えればシート包装が有利となります。が、シート包装を使って一包化を行うと、デメリットがあります。
・手作業の除包に時間がかかる
・患者さんをお待たせしてしまう。
・薬剤師のストレスになる(指が痛い、業務が進まない など)
在庫管理と業務の手間を天秤にかけてどちらが良いのか? 今まではこのようなことに悩みながら薬局を管理していました。
先ほども述べましたが、今後は在庫管理により慎重にならなくてはなりません。
もし、このような問題を一気に解決できるとしたら・・・
そんな魔法のような機械をご紹介いたします。
PTP除包機の『パラスター』
今回は、PTP除包機の『パラスター』を使って調剤業務の簡略化する方法がありますのでご紹介いたします。
筆者(薬剤師)もあまりの便利さにすぐさま他店舗にも呼びかけて導入を促しました。『パラスター』の価格やメリットについてお伝えします。
以下、動画をご紹介いたします。機械がどのように動くのかイメージできると思います。
また、『パラスター』を作っている会社のサイトです。参考にされてください。
http://www.nakasudenki.com/paraster.html
種類と価格
種類はおおまかに2種類あります。簡単に分けると
・手動
・自動
便利な自動の方を先にご紹介いたします。
先ほどもご紹介した『パラスター』の価格ですが、ネットでの購入価格を見てみましょう。
例えば、楽天では384,480円(税込み)で販売されています。PTP除包機 パラスター(電動式)
卸経由で購入もできますが、少し工夫して、
・楽天のポイントがアップした時期
・他のポイントサイトを経由
・クレジットカードのポイント
も考えると簡単に10%弱のポイントが還元されるでしょう。
この価格で薬剤師業務が短縮できるので、コストパフォーマンスはとても良いと考えられます。
また、同じように自動で除包できる『PTP除包機 からやぶり』も選択肢として考えることができます。
こちらは、楽天での販売はないものの、ヤフーショッピングで購入が可能です。Tポイントがついてお得です。
または、Amazonでも購入が可能です。ただし、機能や除包のスピードはパラスターに劣るでしょう。
多機能な手動の徐包機もご紹介いたします。
以前から調剤薬局で使われてきた『らく錠くん』シリーズです。以前は、カプセルの徐包は難しかったのですが改良されて使用できるようになっているようです。
こちらは、楽天で購入可能(価格62640円)です。 PTP徐包機らく錠くんタイプ4R
ポイント増量などのキャンペーン時に購入すればよりポイントをためやすくなるでしょう。以前よりも機能性が充実しておりカプセルも除包可能になったようです。バラ錠がほとんどない店舗では、らく錠くんでも十分かもしれません。
実際に使用してみた感想
当薬局でも複数店舗パラスターの導入しました。
まずは、最初に驚いたのはあまりにも簡単に錠剤をバラすことができたので驚きました。操作が非常に簡単でわかりやすいです。
例えば、
上記のような薬を1包化する場合、今までは180錠を手作業で除包する必要がありました。時間的には2分ほど時間がかかっておりましたが、パラスターを使用すればほんの数十秒で終わりました。想像していたよりもかなり早いスピードで感激しました。
複数のサイズのPTPシートにも対応しており、カプセルも簡単に徐包できたことはとてもありがたいと感じました。
また、後述いたしますが在庫の管理にも非常に役立ちますのでかなり重宝しています。
メリット
薬剤師の業務の1つである1包化ですが、超高齢化に伴い1包化する機会が増えています。
この業務の問題点は、
①PTPシートから出しにくい薬がある。
②大病院処方で日数が長い1包化の時は大変。
③爪や指先が痛くなる
④バラ錠(規格)など在庫の問題
以上、4点があります。これらの問題を解決してくれるのが『パラスター』です。
①PTPシートから出しにくい薬がある。
ジェネリック医薬品の中で、メーカーによっては手で出しにくい薬があります。
除包機を使っても今まで発売されていたものではカプセルやOD錠に対応していないものや錠剤の大きさによっては除包できないものが多かったです。
しかし、『パラスター』はそれらの問題に関係なく簡単にバラすことが可能です。しかも、とてもスピーディーにストレスなく除包してくれます。
動画はこちらから → パラスターN-2CSM ver.2 動作ビデオ
②大病院処方で日数が長い1包化の時は大変。
日数が49日、56日分、長ければ90日分の1包化することもあります。しかも、薬が9種類もある・・・。なんてことはしばしばあります。
1人の患者さんに時間が取られている間に次から次に患者さんが来られるのは日常的なことですが、その間に他の患者さんをお待たせしてしまうことで患者数を減らす要因になりかねません。
こんな時にも『パラスター』が大活躍します。
カセット付きの自動分包機が導入されている前提ですが、(参考→薬剤師の人件費より安いのに!薬剤師2人分の働きをするEser(錠剤全自動分包機)!?)
バラ錠が不足した時に、パラスターで対応するとほとんど自動で錠剤をバラすことが可能です。
以下、手作業とパラスターを使用した時のスピードの違いを表したグラフです。錠数が増えれば増えるほど大幅な時間短縮を可能にしていることが分かります。
煩わしい手作業がへり1包化作成スピードも速くなります。
そうなると自動で手がかからなくなるので薬の鑑査や患者さんの情報確認する時間を十分に確保でき、待ち時間解消することができます。
最終的に患者数を獲得できるきっかけになりえると考えることができます。
③爪や指先が痛くなる
どの薬剤師さんも1度はご経験があるかと思います。
1包化が続いたときに、PTPシートからひたすら錠剤を出していると爪が赤くなったり、指がキレて出血したりしたりしたことのある方も少なくないと思います。
このようなプチストレスも解消してくれます。
④バラ錠(規格)など在庫の問題
これは非常に大きな問題です。シート品を使うのか?バラ錠を採用するべきなのか?
在庫を管理しているとこの問題にしばしば直面します。
例えば、A薬剤を月500錠1包化(バラ錠)で使用しているとします。しかし、バラ錠は1000錠包装からしか販売していない。2か月分の在庫を抱えるべきか?
こんなことはしばしば起こります。特に、自動分包機を採用している薬局であったらなおさらです。
そこで、『パラスター』があれば、1か月でどれくらいのバラ錠を使っているか調べて月初にバラしておけば余分な在庫を抱えるリスクを減らすことができます。さらに、バラ錠をへらすことにより在庫の管理は格段に楽になります。
調剤薬局の今後を見据えると・・・
いかがだったでしょうか?
薬局の生産性向上に『パラスター』は必須です。今後、ますます1包化の需要は増え、国は報酬を減らしてきます。
できるだけ機械に任せて他の業務に注力するべきだと考えられます。
再三申し上げておりますが、今回ご紹介した『パラスター』と錠剤全自動分包機(Eser)との相性は抜群です。
私の感覚ですが、この2つの組み合わせで1包化が今までの半分の労力で済むようになりました。
薬剤師の人件費より安いのに!薬剤師2人分の働きをするEser(錠剤全自動分包機)!?
さらに、調剤業務の効率化は進んでいます。また、その業務が効率化されるが故、私は次のような報酬が2022年の調剤報酬で消えてしまうのではないかと想定しています。
・日数加算
・1包化加算
・外用薬加算
・後発加算
以下の記事をお読みになれば、この想定はとても近い将来現実のものとなることがお解りになることでしょう。
オンライン服薬指導で処方薬が自宅に配送される時代がすぐそこに来る!としたら…
薬剤師の人件費より安いのに!薬剤師2人分の働きをするEser(錠剤全自動分包機)!?
なお、一包化などの業務が効率化できても、患者数が増えなければ意味がありません。そして、患者数を増やす施策について、重要なポイントは患者への「教育」です。
適切な情報で患者を教育してあげれば、既存患者の流出を防ぐことができます。また、ご家族が他の薬局を使っているのなら、その処方箋を獲得できることでしょう。さらに、ライバルの調剤薬局から流出する患者も自店に招き入れることも可能でしょう。
そしてもし、そういった患者の教育についてのヒントが欲しい方は、私のクライアントが実際に使ったチラシの見本をプレゼントさせていただきます。別記事「誰にでもカンタンかつ低コストでできる、調剤薬局が新規患者を獲得する方法とは?」から無料でダウンロードできますのでお役立てください。
【重要】
調剤薬局の収益=患者数×調剤報酬+薬価差益です。この内、調剤報酬と薬価差益は今後も一方的なルール変更が繰り返されますから、コントロールができません。一方で、患者数は経営努力次第で増えることもあれば減ることもあります。2019年、そんな経営者の力量が試される時代がやってきました。
この大きな経営環境の変化の波に乗り、大きく新規の患者数を増やそう。そう思われる方は、「キャッシュレス戦略セミナー2019」にご参加ください。
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