処方箋枚数を増やす二度とないチャンスです!調剤薬局が患者を集客する方法とは?

まずは質問です。

  • 政府はキャッシュレス化を促している
  • 2019年10月の増税に合わせ、キャッシュレス決済の購入額の2%を半年間に渡ってポイントで還元と発表
  • 2018/11/22、購入額の5%9ヶ月に渡って還元する案が打ち出された
  • クレジットカードのポイントもここに上乗せとなる

これだけの条件が提示されても、あなたは現金での支払いにこだわりますか?

勘の良い経営者の方ならわかりますよね?このキャッシュレス化の波に乗った調剤薬局は、確実に患者が集客できます。処方箋枚数が増えて、2020年の調剤報酬改定を笑って迎えることができるようになります。

キャッシュレス化の進展!韓国の実例

日本:韓国=18:90。

さて、これが何かと言うと、キャッシュレス決済の比率です。日本が約18%に対し、韓国のキャッシュレス決済比率は90%超。韓国ではすでに現金決済の方が希少です。これが調剤薬局の患者を集客に関係あるのか?というと、これは処方せん枚数を増やす二度とないチャンスとなります!

まず、ここで重要なのは次の点です。

  • 韓国は一定期間、キャッシュレス決済促進に減税策(所得控除)を用いた
  • その政策で、韓国のカード利用は一気に7倍以上に増えた!
  • 日本も韓国の実例を元に今回の「増税時に5%ポイントを還元する」という政策案を検討している

韓国の事例を前提に考えれば、日本でも同じことが起きることは想像に難くありません。つまり、人が動くことになります。したがって、もしあなたの薬局がキャッシュレス決済を導入していなければ、患者の一定数は他の調剤薬局に浮気をします。

逆に、適切な手を打てば、必ず患者数を増やすことができる。これは、容易に想像できることでしょう。処方箋枚数を増やす、おそらく今後二度とないである大チャンスとなります。

では、どれくらいの患者が浮気をすることになるのか?

韓国90−日本18=62です。この半分なら3割。3分の1でも2割です。ですから、2019年一年内に、どんなに少なく見積もったとしても1割以上の患者はキャッシュレス決済ができる調剤薬局を選択することになるでしょう。また、2〜3年の内にそれは2割以上に跳ね上がることもpaypay(QRコード決済)のキャンペーンから容易に想像できます。

この波に乗り、適切な情報を与えれば患者数は増えます。それも、門前以外の病院からの処方箋枚数が増えますから、確実に集中率も改善します。今後、集中率案件は1,500枚/月や1,000枚/月と強化されることが想定されますが、門前以外の患者の処方箋が増えれば基準調剤1も死守できます

ソフトバンク&ヤフーの合弁会社であるpaypayは12月4日から、paypayの支払いで20%還元するキャンペーンを開始しました。還元総額は100億円。当初、2019年の3月末まで想定したこのキャンペーンですが、なんとわずか9日後の12月13日に終了してしまいました。

また、LINE Payがpaypayに追随し12月末まで20%還元を実施したこともご存知だと思います。国のキャッシュレス政策に便乗し、各社は決済覇権を得るためにキャンペーンを繰り返すことでしょう。事実、paypayは次のキャンペーンを行うと宣言しています。

人はギリギリになってから動き出す!

消費税導入は2019年10月ですから、一見、まだ余裕があるように思えます。が、それは間違いです。例えば、過去の消費税導入では、ほとんどの人の駆け込み需要は増税前月に集中していました。

「それが…?」

そう思われたかもしれませんが、とても重要な事実をご紹介しておきましょう。

実は、当社は今回のような話を前提に、2018年のお盆明けにクライアントにキャッシュレス決済の体制を整えるように指示しました。そしてもちろん、クライアントはすぐに申請をしました。が…

例えば、LINE Payも8月末に申し込みました。しかし、10月に入っても許可の連絡がこないというクライアントの連絡に、問い合わせをしてもらいました。すると、その返答は「申請が多くて、まだ審査に入っていない」という返事でした。また、11月に入っても連絡がないので再び問い合わせましたが、やはり審査前という返事。結局、LINE Payの許可が降りたのは12月に入ってからでした。

ということで、今後ますます審査が混み合うことは間違いありません。そこで、来年度に入ると次のような景色が想像できます。

増税前の7月、事の重要性になんとなく気づいた調剤薬局経営者がキャッシュレス決済のサービスを申し込んだ。すると、駆け込み需要が集中し、真夏のエアコン需要と同じことが起きていた

「今、忙しいので2週間待ちです!」

LINE Payでは今年の段階で許可されるまでに3ヶ月以上かかったことから、駆け込み需要ではその倍は優にかかると想像されます。まあ2020年の2月に許可されたとして、果たしてどうでしょうか?

10月からの4ヶ月経過していますから、ポイントに敏感な患者はすでに他店に浮気をしていることでしょう。つまり、すぐに申請を出さなければ薬局経営に致命的なダメージを負いかねません。致命傷になりかねません。

逆に、それまでにきちんと準備をしていたらシナリオはまったく違います。患者数が減ることはありませんし、門前以外から処方箋をもちこむ患者は確実に増えることになるでしょう。ただし、適切に患者を教育していれば!です。

どんなサービスを申し込めばいいのか?

キャッシュレス決済にはさまざまな手段があります。そのため、どれを選べばいいのか?迷ってしまうこともあるでしょう。ですが、患者がどの決済を選ぶのかはわかりません。また、利用されなければ手数料はかかりませんので懐は痛みません。よって、すべての決済サービスを導入するのがベストです。

電子マネー

電子マネーには主なものだけでも8種類あります。

  • Suica:交通系icカードの代表格。定期・携帯・電子マネーの三役をこなせる
  • PASMO:私鉄・バス系の交通系icカード。Suicaとほぼ同じ役割
  • iD:加盟店数1位。後払いなのでチャージ不要
  • QUICPay(クイックペイ):後払いでチャージ不要。nanacoとの一体型あり
  • WAON:イオンで有利。その他は楽天Edyより劣る
  • 楽天Edy:万能。加盟店2位。ネットで使える。高還元率
  • nanaco:唯一、税金の支払いができる。セブン・ヨーカドーで有利
  • au WALLET:Master Card対応店舗で利用可能。実は一番広く使える

特に首都圏で調剤薬局を運営しているのなら、これらはすべて導入するべきでしょう。

クレジットカード

こちらは主要6ブランド+銀聯ブランドのカードが使えるようにしましょう。また、今後は訪日外国人が急病などでクレジットカードを利用するケースが増えることが予想されます。首都圏や関西圏、北海道、九州など、訪日外国人旅行者が多いところは世界シェアNo3銀聯ブランドも申し込みましょう。

  • VISA:世界シェアNo1
  • MasterCard:世界シェアNo2
  • 銀聯ブランド:世界シェアNo3。訪日中国人観光客が多いなら必須
  • アメックス:ステイタス抜群のブランドのアメックス!
  • JCB:日の丸ブランド
  • ダイナース:ステイタスも最高レベルで大半が富裕層
  • DISCOVER:ディスカバーは日本では発行されてはいませんが、国際ブランドです

QRコード決済

QRコード決済サービスも種類が豊富にありますが、次のサービスは導入しておくことをお勧めします。

  • 楽天Pay:楽天ポイントが貯まる
  • paypay:キャンペーンが手厚い
  • LINEPay:キャンペーンが手厚い

今すぐに申し込むのが最低限の対処です!

今すぐ申し込まなければいけない理由のひとつに審査落ちがあります。その意味で、以下の順で申し込むことをお勧めします。

楽天ペイ

楽天ペイ導入のメリットのひとつは、利用者にポイントが貯まること。ある意味、これが集客ツールとなることです。

  • 初期費用:実質無料クレジットカード・電子マネー決済対応のカードリーダー代を全額キャッシュバックするキャンペーンを実施中
  • 月額手数料:無料
  • 振込手数料:楽天銀行は無料。他銀行は210円

一括でほとんどのサービスが利用できる

導入メリットのふたつめは、カードや電子マネーなどの多くが一括で導入できることです。

  • 電子マネー

先にご紹介した電子マネーのほとんどと、楽天edyまで利用できます。

  • クレジットカード

銀聯ブランド以外の主要6ブランドに対応しています。

楽天ペイのお申し込み方法

楽天ペイは以下よりお申込みいただけます。

 

Air pay

Airペイは、iPadまたはiPhoneとカードリーダーではじめられます。このサービスがお勧めなのは次の通りです。

  • 初期費用が無料
  • 月額手数料無料
  • 振込手数料無料

私としては楽天ポイントが販促ツールとして使えますから、これは保険をかける意味で申し込むと良いと考えます。楽天ペイと違い、すべての銀行に手数料無料で振り込んでもらえます。

  • クレジットカード

主要6ブランドに対応しています。

  • 電子マネー

  • 交通系マネー

主要な交通系マネーをすべて網羅しています。

Air payお申し込み方法

Air payは以下からお申込みいただけます。

 

以上ふたつを申し込んだうえで…

  • 楽天ペイ
  • Air pay

このふたつをまずは申し込み、両方とも審査が通った場合は楽天ペイを利用しましょう。先のように、楽天ペイは楽天ポイントが貯まります。これを販促ツールとして使わない手はありません。

また、その上で以下のふたつは必須です。

  • LINE Pay
  • paypay

こちらもすぐに申し込みましょう。

まとめ

キャッシュレスに対応しておく。これは、最低限の話です。対応が遅れ、2019年の9月以降に気づいても、もう取り返しがつかない状況に追い込まれることになるでしょう。ですが、重要な点は、キャッシュレスに対応しただけでは必ず患者数が激減するということ。

要は、患者を適切な手段で教育できるのか?それともできないのか?この差が、2020年の調剤報酬改定を笑って迎えることができるのか?それとも、できないのか?

2020年の4月、調剤薬局の患者数を増やせるかどうか?処方箋枚数を増やし、集中率を改善できるかどうか?基準調剤1を死守できるかどうかは、この一点にかかっています

そこで、もし、そういった患者の教育についてのヒントが欲しい方は、私のクライアントが実際に使ったチラシの見本をプレゼントさせていただきます。別記事「誰にでもカンタンかつ低コストでできる、調剤薬局が新規患者を獲得する方法とは?」から無料でダウンロードできますのでお役立てください

 


【重要】

調剤薬局の収益=患者数×調剤報酬+薬価差益です。この内、調剤報酬と薬価差益は今後も一方的なルール変更が繰り返されますから、コントロールができません。一方で、患者数は経営努力次第で増えることもあれば減ることもあります。2019年、そんな経営者の力量が試される時代がやってきました

この大きな経営環境の変化の波に乗り、大きく新規の患者数を増やそう。そう思われる方は、キャッシュレス戦略セミナー2019にご参加ください。