薬剤師に足りないもの、求められている物のスキルの一つはコニュニケーション能力
調剤薬局で働くメリットとしてスキルアップがあげられます。
一生同じ職場で働くのであれば、自分のスキルが向上しなくても困ることはありませんが、よりよい環境を求めるのであればスキルはあって損はありません。
また、同じ職場で働き続けるにしても何の成長もないよりは、少しでも自分の力になることがあったほうが良いのは言うまでもありませんから、スキルアップできるというのは非常に大きなメリットだと言えます。
薬剤師という仕事は資格職であることもあって、今の所資格があるというだけで仕事は見つけやすいものです。
それだけに現状のままで満足しきってしまう人も少なくないのですが、更に上のレベルを目指す人と現状に満足をした人では将来性は大きく変わってきます。
現状では食べるに困りにくい仕事と言われていますが、近い将来必ずAI化が進み一店舗に一人いれば十分と言うような事になるかも知れません。先の事はわからないわけですから、何かあった時にスキルの有無というのは身を助けることになるため、スキルアップというのは非常に重要なことになってきます。
調剤薬局で働けば調剤業務をすることになるわけで、色々な薬の調剤をするのは新しい知識を身につけることになり、それは自分の力となります。
薬剤師であればできて当たり前の世界ではあるものの、実際には調剤業務で力を磨いてきた人と、そうでない人では大きな差がつくことになりますから、調剤業務を行って知識が身につくのは貴重な財産となるのです。
人は何のために働くのかと言えばお金を稼ぐためですから、お金さえ稼げればそれでいいと考えがちですが、仕事を通じてお金を稼ぐことができる能力を身につけることができれば、更に将来は安泰となるわけです。
スキルのある薬剤師であればより良い待遇の職場に移動をすることもできますし、今の職場で働き続けていくことができなくなったとしても、スキルを磨いておけばいくらでも新しい職場が見つかります。
調剤薬局で働くとスキルアップをすることができ、将来に備えることができる大きなメリットがあるのです。
今回はスキル=知識ではなく薬剤師としてもっとも必要なコミュニケーション能力というものに注目を置きたいと思います。
コニュニケーション能力の大切さ
調剤薬局では様々な年齢層の方が来店されます。
その場において話すのが苦手だと本当に大変です。
患者様の中には担当医では気軽に話せない。医者を前にすると委縮してしまうという方も多くいる事でしょう。
よく聞く話では家で血圧を測った時と病院で測った時とでは血圧が高くなっている。なるなどの話を聞きます。その情報をもとにするとやはり医療関係職の人を目の前にすると緊張してしまうという方が多くいるといえるでしょ。
ですからいかに話をしながら、患者様の情報を聞き出し、体調の変化や、食生活の事情などを聞き出し、薬の量がなぜ増えたのか、または変更になったのか、などを把握したりしなければいけない場合も多くあると思います。
また、話をすることにより話した内容(患者様のこと)を薬歴にも記録しなければいけません。
情報量が少ないと薬歴などの業務にも影響を及ぼしてしまいます。
この様に、コミュニケーション能力が苦手の場合、後手後手に回ってしまい通常業務にも支障をきたしてしまします。
また新人ならばなおの事、覚える事が多く、薬に向き合うのも大変なのに人と向き合う事が苦手な方は余計に余裕がなくなっているのでしょう。
しかも実習ではないため責任は自分にあるというプレッシャーもあるかと思います。
薬局薬剤師は接客業
そんなあなたに伝えておきたい事は薬局は接客業であるということです。
薬剤師は周りからすると薬の専門家と言うイメージは確実に定着しています。薬の事は知っていて当然と言う事が患者様からすると前提にあります。
そこにプラスして接客態度がいい薬剤師だと、患者さんの見る目は一段とかわります。
例えば同じ調剤薬局でAさんは、ただお薬の説明をするだけ
「今回お薬の変更があります。血圧の薬のミリ数が多くなっています」
「飲み方は変わりありません」
もう一方でBさんは患者さんと向き合い、患者さんの話をよく聞き、言葉のキャッチボールをしているとします。
「今回お薬の変更があります。血圧の薬のミリ数が多くなっています」
「どうかされましたか?」
「冬は血圧が上がりやすいですから食べ物に気を付けてくださいね」
など例えばの話をしましたが印象的にはどうでしょうか?同じお薬を服薬指導するにあたり、どちらの薬剤師に当たりたいかは一目瞭然ではないでしょうか。
自分の服薬指導スキルもそうですが、患者様との言葉のキャッチボールが必要となってきます。
薬剤師に必要なコミュニケーション能力とは?
患者さんとの言葉のキャッチボールが必要となってきます。とお伝えしましたが
コミュニケーション能力=言葉のキャッチボールという訳でもありません。
何を言っているんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
始めのうちは何も薬剤師のあなたにいきなり、心を開いて、体の事でいろいろと相談をする人はいないでしょう。
もちろん無理に心を開いてもらう必要はありません。
しかし、最終的なゴールとして、付き合いのなかで患者様と信頼関係を気付くことが出来上がればそれは、怖いものなしと言えるでしょう。
話を戻しますが、先ほどもお伝えしたように、心を開いてもらう必要はありません。始めのうちは無理に信頼関係を気付こうとせず、最低限の薬剤師としての会話のキャッチボールができればそれで十分ということです。
その際、気を付けなければいけない事があります。それは多くの患者はあなたに過度なコミュニケーションを求めていない人が多く存在するという事です。時間がないから早く薬を渡してほしい、待たされるのが嫌だという方も中にはたくさんいます。そのような方に無理やり言葉のキャッチボールをしてもかえって弱効果になりますので、注意が必要です。
ただしそれでも最低限のコミュニケーションを取る必要があります。
患者さんをよく観察する。
さて困りました。言葉のキャッチボールが必要ですとお伝えしましたが、しかし中には待ちたくないから早く薬が欲しい、話したくないなど様々な患者さんがいます。
ではコニュニケーション能力とはどのような事と言えるのでしょうか?
それは患者様の気持ちを理解し、その方にあった接客をするという事が言えるのではないでしょか。
ここが一番難しい事と言えるでしょう。投薬準備が出来るまで、その患者様の待ち時間を観察しその方がどの様な状態なのか、例えば仕事中で急いでいるように見えるなど観察することで少しでも患者様の情報を得る事も一つの方法と言えます。
また、会話を初めるにあたり、返答の仕方などで、察知するという事も気持ちを理解する方法として使えるのではないでしょうか。
様々なことに気を配り患者様をよく観察し、その方にあった服薬指導(接客)をすることがコニュニケーション能力を高めると言えるのではないでしょうか。
この観察を普段から意識し、薬局=接客業を頭の中においておきながら患者様と接することでまた一段とレベルアップにつながると思います。
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